影響力の武器: 相手にイエスと言わせる承諾誘導理論理解の検定 セールスやマーケティングに関わる人々の必読図書、社会心理学の代表的文献、「影響力の武器」(ロバート・B・チャルディーニ著、誠心書房)に基く、承諾誘導の理論理解の検定です。 勉強 - その他 影響力 セールス マーケティング 社会心理学 説得 Q1影響力の武器とは: 大多数の人が、承諾を導く引き金を持っており、それらの引き金を操作することで人々を承諾するように導くことができるが、そのことについて記述した次の文章の中で誤っているものは? 選択肢人間が持つ、ほとんど無意識的で自動的なプロセスを利用するものである。大人でも子供でも誰でも、この力を活用することができる。人間社会の高度に発達した習慣を利用するものである。人間の判断プロセスが備えている経済性を利用するものである。 Q2コントラストの原理: 順番に提示されるものの差異を私達がどのように認めるかということに関する、人間の知覚の基本原理であるが、そのことについて記述した次の文章の中で誤っているものは? 選択肢複数のものを提示される場合、後で提示されるものが最初に提示されるものと大きく異なる場合、実際以上に大きく異なって見えるものである。コントラストの原理による知覚の錯覚を見破ることは、事実上不可能である。セールスにおいては、安価な物から先に見せた方が、結果的に多くの売上をあげることができる。自動車販売でオプションを沢山売りたい場合、最初に自動車本体の売値を決め、その後でオプションを販売する方が効果的である。 Q3影響力の武器1-返報性: 他者から何かを与えられたら自分はお返しをしなければならない、と感じる社会規範を説得のために利用することであるが、そのことについて記述した次の文章の中で誤っているものは? 選択肢相手に最初に何か与えておいて、相手からそのお返しを求めることは、たとえ相手がこちらを嫌っていたとしても有効である。こちらが譲歩することで相手にイエスと言わせても、それは儀礼的な感情に基づくものなので、大きな案件の承諾を得ることには結びつきにくい。こちらが譲歩して相手にイエスと言わせた場合には、相手はそれを実行することについても、よりコミットするようになる。譲歩して相手にイエスと言わせた場合には、相手は自分の決定に対する満足感も高くなる。 Q4影響力の武器2-コミットメントと一貫性: 人が、ある問題に対する姿勢や発言を一貫させようとする習性を説得のために利用することであるが、そのことについて記述した次の文章の中で誤っているものは? 選択肢非常に些細な事柄に対してコミットメントさせるだけであっても、結果的に大きな意識と行動の変化につながりがちである。コミットメントを自ら書き記してもらう等、何らかのアクションを起こさせることによって、コミットメントは強まるものである。魅力的な報酬(インセンティブ)をきっかけに表明させたコミットメントの効果は、報酬が受けられないことになると消滅しがちである。コミットメントの前提条件となった状況が変化したとしても、コミットメントは持続するものである。 Q5影響力の武器3-社会的証明: 証拠を示して人を説得しようとするよりも、他の人々がどうしているかを示して説得することであるが、そのことについて記述した次の文章の中で誤っているものは? 選択肢様々な属性(性別、年齢等)の人々が等しく同様の行動をとっていることを見せると、人は説得力を感じて行動を起こそうとする。イベント等を盛り上げるためにサクラを使うことは、それがサクラであることが見え透いていたとしても効果がある。集団に何か行動を起こしてもらいたい時には、話しかける相手を一人に絞った方がよい。信念が揺らいでいる人は、往々にして、かえって他者にその信念を広めようとするものである。 Q6影響力の武器4-好意: 人は、好意を持つ相手が言うことを受け入れやすいことを利用することであるが、そのことについて記述した次の文章の中で誤っているものは? 選択肢人は、外見の良い人を前にすると、才能、誠実さ、知性といった望ましい特徴を持っていると自動的に考え、しかもそのことを意識していないものである。自分と似ていると思った人の言うことは、用心深くよく吟味した上で判断しようとするものである。共通の目的のために協力しあっていると見なした相手に対しては、好意を感じるものである。相手に結びついたイメージの良し悪しによって、たとえその結びつきが合理的なものでないとわかっていても、相手への好意は左右されてしまうものである。 Q7影響力の武器5-権威: 人は権威には盲目的に従いがちなことを利用することであるが、そのことについて記述した次の文章の中で誤っているものは? 選択肢権威者の指示に服従すべきという判断は、倫理的な見地からの判断よりも勝りがちである。権威者の指示があった場合でも、その指示の結果が生理的・感情的不愉快さを伴う場合には、権威者の指示の効力は大きく減殺されがちである。人は、権威そのものよりも、肩書きや服装など権威のシンボルに反応しがちである。しかも、大きなものにほど権威を感じやすい。ある物事の長所を信じてもらうためには短所にも言及した方が効果的であり、しかも、短所には最初に言及した方がよい。 Q8影響力の武器6-希少性: 「数量限定」や「期間限定」などの希少性が相手の欲求を刺激することを利用することであるが、そのことについて記述した次の文章の中で誤っているものは? 選択肢人が、稀少なものを欲しがりがちな理由の一つは、手に入らないということは自由がないことを意味するため、手に入れて自由の感覚を維持するためである。一旦手に入ったものがその後手に入りにくくなると、それはますます価値の高いもののように感じられるものである。あるものが手に入りにくいだけでなく、それを求めて人と競争するときには、ますます欲しくなるものである。希少性があるものを入手した場合、その品質も実際よりも良く感じられるものである。 Q9影響力の武器の正しい使用: 影響力の武器を用いることの是非については議論がある。そのことについて記述した次の文章の中で誤っているものは? 選択肢動物が、環境の中のたった一つの刺激情報に反応して行動を起こすのは、情報処理能力に限りがあるため、全ての情報を処理することができないからである。人間はテクノロジーによって複雑で情報過多の環境を作り出したことで、対象のたった一つの特徴だけに注意を向けるような簡便な判断方法に頼りがちになっている。人々は、対象のたった一つの特徴にだけ注意を向けるような簡便な判断ルーチンに陥らないよう、最大限の努力をすることが社会的に見て望ましいことである。人々が簡便な判断をする上での手がかりとしている情報を偽ったり、捏造したりする者は、断固として非難されるべきである。 Q10影響力の武器への対抗手段: 影響力の武器に対する対抗手段を理解しておくことも、影響力を行使する側/行使される側の両方にとって重要である。そのことについて記述した次の文章の中で誤っているものは? 選択肢相手に何かを与えられた時、それがこちらに恩義を感じさせるためであることが判明したら、一切お返しをする必要はない。自分の言動の一貫性を維持しなければならない圧力を感じた時には、むしろ身体の反応や感情の声に従う方が良い。取引相手に好意を抱いた場合には、相手への好意と取引の対象とを切り離すことは極めて困難であり、相手から離れることが冷静な判断の近道となる。稀少な物や情報を手に入れたいという情動を感じた時には、自分がなぜそれを手に入れたいのかを自問すれば、適切な判断に立ち戻ることができる。